- Step.1 計画レベルとは【概要レベル】
- Step.2 計画レベルとは【業務ユーザレベル】
- 2-1. 計画レベルの概念(ルート属性・非ルート属性・キー数値の割り当て)
- 2-2. 計画レベルと集約/分解の構造
- Step.3 計画レベルとは【システム担当者、カスタマイズ設計開発者レベル】
Step.1 計画レベルとは【概要レベル】
計画レベルとは「計画指標(キー数値)を取りまとめる属性集合」です。
具体例でいえば、以下のような属性集合を計画レベルと呼びます。
- WKPRODLOC (Technical Week | Product ID | Location ID)
- CALWKPRODLOCSRC (Calendar Week | Product ID | Location ID | Source ID)
キー数値については別途記事を設けますが、簡単に言えば表示する数値です。キー数値は計画レベルを前提として(レイヤーとして)存在します。なお、キー数値:計画レベルは1:N、かつ計画レベル:キー数値も1:Nです。
ここで、キー数値に対する計画レベルは以下の2種類に分類されます。
-
基本計画レベル
キー数値のデータそれ自体を格納する計画レベルです。
各キー数値に対して、明示的に定義する必要があります。 -
その他の計算可能な計画レベル
格納されたキー数値データをもとに、計算可能(※)な計画レベルです。
計画レベルごとの集約関係によって、内部的に自動定義されます。
※計算可能とは「他のキー数値の入力値として使用できる」ことを意味します。
基本計画レベルが WKPRODLOCのキー数値に対して、その他の計算可能な計画レベルの例として WKPRODやCALWKLOCなどが挙げられます。
本記事で説明する計画レベルは、やや開発者寄りの概念であり、基本的にユーザが意識することはありません。
一方で、計画レベルの概念を理解することで、PVの表示キー数値を見たい次元で見ることができるようになります。
あるいは、業務上PVで表示するキー数値が集約レベルである場合は、計画レベルの制約により他の次元では見れなかったりもしますので、システム部門やIBPをメインの業務システムとして使用する部門の方々につきましては、理解しておくことをおすすめします。
Step.2 計画レベルとは【業務ユーザレベル】
端的に言えば、計画レベルは業務ユーザ観点で直接意識されるものではありません。
一方で先に述べた通り、計画レベルの概念を理解することで、計画ビュー編集を感覚的ではなく論理的に操作できるようになります。
また、導入プロジェクトにおいてベンダーのサイレント実装(※1)を理解し、問題がないか考えることもできるようになります。
※1 サイレント実装とは、ベンダー側で主要な論点でないと判断された場合に他者事例や通例に基づいて仕様を決めて実装することを指します。
Excel UIでは、時刻タブ&属性タブ が計画レベルに該当します。
ただし、計画レベルに完全一致しない場合であってもその粒度でキー数値を表示することは可能です(後述2-2をご参照ください)。
ここでは、導入検討段階や導入PJ中のユーザを対象に、
- 計画レベルの概念(ルート属性・非ルート属性・キー数値の割り当て)
- 計画レベルと集約/分解の構造
をご説明します。
2-1. 計画レベルの概念(ルート属性・非ルート属性・キー数値の割り当て)
計画レベルとは属性の集合です。
ここで、ある計画レベルの属性は以下の2種類に分けられます。
- ルート属性
計画レベルのキー項目です。すなわち、その計画レベルに割り当てられているキー数値のキー項目に当たります。 - 非ルート属性
ルート属性以外の属性です。
具体例がないとイメージが湧きにくいかと思いますので、計画レベル:WKPRODLOCを例に、イメージを描きます。

図のようにルート属性は、該当する時間プロファイルレベル&単一マスタデータタイプのキー項目となります。
WKPRODLOCであれば、WK と PROD と LOC に要素分解でき、キー項目は
WK → 時間属性: Technical Week
PROD → 属性: Product ID (from Master Data Type: Product)
LOC → 属性: Location ID (from Master Data Type: Location)
となります。
非ルート属性は、キー項目が存在するマスタデータタイプの属性が定義できます。
ここで定義したルート属性と非ルート属性が、PV上で属性として表示できます。
Excel UIでは計画レベルというレイヤーを通してキー数値にアクセスしていることになります。

2-2. 計画レベルと集約/分解の構造
SAP IBPが得意とする集約/分解の構造については、以下の記事で説明しています。
【SAP IBP】時間プロファイル (Time Profiles) - 明日は余暇ボーイ
【SAP IBP】属性 (Attributes) - 明日は余暇ボーイ
分解の仕様すなわち「分解における比例基準」は別記事を設けて解説予定です。
ここでは、集約/分解の構造は計画レベルを介している、ということを捉えていただければと思います。
属性 (Attributes) の記事で例に挙げている「 週←日 」の集約イメージに計画レベルのイメージを追加すると、以下のようになります。
この例はすんなりと理解できるかと思います。

別の例として、属性 (Attributes) の記事で例に挙げている「 販売カテゴリ←Product 」の集約イメージに計画レベルのイメージを追加すると、以下のようになります。

明示的な計画レベルが存在しなくとも、要求(REQUEST)レベルに集約してPVに表示することができます。
ユーザが要求した属性粒度になるように、内部的に基本計画レベルから値を集約して表示されます。

このREQUESTレベルへの集約方法(合計集約や平均集約など)は各キー数値に対して集約モード(Aggregation Mode) として定義します。
最後の例として、属性 (Attributes) の記事で例に挙げている「 週・販売カテゴリ←日・Product 」の集約イメージに計画レベルのイメージを追加すると、以下のようになります。

以上のように、計画レベルに完全一致しない場合であってもその粒度でキー数値を表示することが可能です。
キー数値に対する計画レベルが、基本計画レベルとその他の計算可能な計画レベル(表示可能という意味ではない)に分類される、とご説明していたのはそのためです。
計画レベルが存在しない粒度でもPV上で表示することは可能です。
Step.3 計画レベルとは【システム担当者、カスタマイズ設計開発者レベル】

(更新予定:計画レベルの作成方法、キー数値の計画レベルへの割当、他)
※各概念のStep1,2を優先して執筆予定です。